それでも、世界一うまい米を作る 危機に備える「俺たちの食糧安保」
それでも、世界一うまい米を作る 危機に備える「俺たちの食糧安保」
私たち日本人にとって食料不足が問題だったのは終戦直後の話で、それ以降は経済発展とともに食生活は豊かになりました。1993年に冷害で米不足になったときにも、他の国から輸入することで難なく問題は解決されました。2008年は国際的に穀物価格が高騰し、国内の食料価格も上がりました。しかし、世界中が不景気で株安の現在、円高の日本に安い食料が入ってきて、一見、何も問題はないように見えます。だけど、本当に大丈夫なのでしょうか?この部分、ちょっとでも気になる人は、ぜひこの本を読んでください。農業現場を歩き、緻密な取材を続けた著者が、この問いに答えてくれます。 副題である「危機に備える俺たちの食糧安保」とは、確固たる農業基盤を維持することを意味していると思いました。自給率にも関連しますが、他の国に比べて低いからとか、単に民族主義的なプライドを保つためでなく、定期的に食べなくては生存できない生きものである私たち人間が、安全な食糧を確保するために今何をすべきか? 本文には、流通している農産物に含まれる重金属・有機塩素等の蓄積毒や硝酸態窒素の問題や、実際、強固で安全な食料基盤を築いている農業者の話しがでています。先日、農業白書が出されましたが、さながら本書は民間の農業白書では!
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