その子育ては科学的に間違っています
アンチ「子育てハッピーアドバイス」の本ということで 読んでみたのですが、書いてある内容は非科学的な部分が多く、 著者の主観や思い入れが激しく、その中から事実の部分、参考になる部分を 拾い上げるのに苦労しました。 自己抑制力を身に付ける「断念の芽」のトレーニング0歳〜となっていますが、 生まれてから2〜3ヶ月までは、赤ちゃんは母乳やミルクを飲むのが下手で たくさん飲めないし、母乳の場合、供給量が安定しないので1日10〜12回の 頻回授乳になるのが当然で、3ヶ月以降1日8回くらいに落ち着いてきたら、 赤ちゃんが泣いたら空腹以外の他の理由からかもしれないから、すぐにおっぱいや ミルクをあげるのではなく様子を見るというのならわかりますが、 そのあたりのことは全く触れられていません。 この本を盲目的に信じた場合、まだ頻回授乳を必要とする時期に母乳やミルクを 決まった時間にしか与えない親がでてきそうで怖いです。 反抗期についても、特に第二次反抗期(思春期)の対処法の例は具体性に欠けるし、 ゼロ・トレランス方式についても大絶賛で、アメリカは学力向上していくと断言して ますが、OECD生徒の学習到達度調査(PISA)では、アメリカが10年前に ゼロ・トレランス方式を導入した以降も向上の兆しはなく、下位に低迷している 事実を著者はどう思っているのでしょう。 「しつけ」、「子どもを叱ること」、「反抗期」の重要性を訴えていますが、 客観的で具体的な事例がなく、全く科学的ではないこの本をそのまま信じるほうが怖いです。
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